ロゴ佐伯独歩会

佐伯独歩会は、結成から83年という歴史と伝統をもつ民間の文化団体です。

独歩会の歩み

黎明期~太平洋戦争

佐伯独歩会は昭和8(1933)年6月に、佐伯市の養賢寺書院に国木田独歩とゆかりのあった人々や教え子など十数名が集まって結成されました。その後、約三年間かけて募金をつのり、昭和11(1936)年6月に、城山西の丸に佐伯で最初の「独歩碑」を建立しました。

しかし、翌年(昭和12年)日中戦争が始まり、更にその翌年(昭和13年)に国家総動員法が制定され、物価を始め服装、更に言論・思想・集会なども制限や禁止されることになりました。その後更に昭和16年に始まった太平洋戦争は、日本の無条件降伏という型で終了しましたが、戦後の少なくとも数年間は衣食住が極度に不足し、多くの人々が貧困と栄養失調にあえいだ。


戦後~平成

そんな中で昭和22(1947)年に六三三四制の新学校制度が発足し、新制中学校の教科書に国木田独歩や横光利一の作品が登場し、また佐伯市長だった人が佐伯独歩会の会長に就任するなど、新しい息吹も芽生え始め、昭和31(1956)年には城山の本丸外曲輪に2代目の「独歩碑」が建立されました。(この碑の建立には、鶴城・豊南両高校の生徒の協力を得ることができた。また碑の正面の平石は、独歩兄弟が毎日使った井戸の石が利用されています。)
その後、「鶴谷学館址碑」(1961年)、「矢野龍渓顕彰碑」(1975年)、「源叔父と紀州の像」(1992年)などが多くの市民の努力や協力によって建立されました。

「国木田独歩作品読書感想文コンクール」は佐伯図書館主催で平成2(1990年)に始まり、一般市民は勿論、多くの中学生や高校生の応募を得て、20年間にわたって盛会を極め、平成22年から現在の「読書と私」に引き継がれています。
また、平成15(2003)年には佐伯市が中心になって「国木田独歩館」を山際に開館し、その翌年には「独歩館」の裏庭に佐伯独歩会が「初代独歩碑」を城山から移設しました。

活動

佐伯独歩会は、会結成以来83年という歴史と伝統をもつ民間の文化団体です。毎年、会報を発行し、また遠行(春または秋)、初歩き(佐伯史談会と共催)、講演会などを行っており、会員以外の人も多数参加しています。




佐伯独歩会会報バックナンバー



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活動内容国木田独歩について語る
講演会の実施
独歩が訪ねていった所への遠行
会報の発行など
会  費1000円 / 年
お問い合せ国木田独歩館
電話 0972-22-2866(9:00~17:00)

佐伯独歩会事務局
電話 090-7453-1271
筆者紹介大野壽一

佐伯独歩会副会長。佐伯鶴城高等学校校長退職。佐伯独歩会会長を16年間務め、国木田独歩館運営協議会会長や佐伯歴史的環境保存審議会会長をそれぞれ10年間ほど勤める。
独歩の研究を続け、佐伯独歩会の歴史のすみずみまで悉皆している。

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